最近は海外メーカーも多く日本のスマホ市場に参入しており、スマホの種類がとても多くなりました。
「どのスマホを選べばよいのか分からない!」
「このスマホと、あのスマホはどこが違うのか分からない!」
なんて声もよく聞きます。
本記事ではスマホを選ぶ際に最も重要な動作性能の違いについてまとめてみました。
タップできる【目次】
CPUとは?
スマホのCPUは「セントラルプロセッシングユニット」の略で、スマホの動作を司る頭脳のような存在です。
たとえばアプリの動作、ウェブサーフィン、動画の視聴、テキストファイルの編集等、すべての動作はCPUの性能によって処理スピードが決まります。
スマホを選ぶときにCPUのランクが分かれば、そのスマホがどの程度の性能なのか分かります。スマホを選ぶときに一番に見ないといけないポイントなので、しっかりと覚えておきましょう。
CPUはSoCの一部
CPUは、SoC(システムオンアチップ)と呼ばれるチップ類の1種となります。他にもゲームの3D描写などに強い「GPU」や、AI処理を行う「NPU」やその他パーツ(DSP・Wi-Fi・モデム・オーディオ・メモリなど)によって構成されています。
SoCの構成は各モデルで決まっているので、正確にはCPUではなくSoCの種類を見ればスマホのランクが分かります。
ちなみに有名なSnapdragonはCPUではなくSoCです。Snapdragonが搭載しているKryoと言うチップがCPUに当たります。
しかしスマホの場合はSoCの事をそのままCPUと言う人が多いです。例えば「Snapdragon」や「Kirin」などのSoCですね。当サイトでも文章次第で「SoC」「CPU」「チップセット」などと呼び名を変えています。
動作性能はSoCとRAMで決まる
単純な処理性能はSoCのモデルによって決まりますが、RAMと呼ばれるパーツも少し影響を与えます。
CPUが快適に処理するためのスペースを提供するのがRAMの役割です。RAMの数値が高ければ、CPUは同時に様々な処理を行うことが出来ます。
動作性能を重視してスマホを選ぶ場合は、SoCのモデルとRAMの数値を見ましょう。
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性能をスコア化するベンチマークスコア
と言ってもSoCのモデルをすべて覚えるのはさすがに厳しいので、動作性能を比較したいのであればベンチマークスコアを使いましょう。
ベンチマークスコアはスマホの動作性能をスコア化してくれるツールで、分かりやすく数値で表示されます。このスコアを計測する基準があるので、ベンチマークスコアが確実に正しいと言うワケではありませんが、スマホを比較するうえでかなり重要な指標になります。
AnTuTuベンチマークスコアで比較
ベンチマークスコアは各アプリが決めた計測方法によってスコア化しています。最も有名なベンチマークスコアアプリがAnTuTu Benchmarkです。
このAnTuTuのベンチマークスコアを比較することで、どのスマホがどの程度のランクなのかを判断することが出来ます!
主なSoCの種類とAnTuTuベンチマークスコア | ||
---|---|---|
SoC | AnTuTuスコア(Ver8) | 主な搭載モデル |
Snapdragon 855+ | 48万 | ROG Phone 2 |
Snapdragon 855 | 45万 | Xperia 1 Galaxy S10 AQUOS R3 Pixel 4 ZenFone 6 |
Snapdragon 845 | 32万 | Xperia XZ3 Galaxy S9 AQUOS R2 Pixel 3 ZenFone 5Z |
Snapdragon 835 | 25万 | Xperia XZ1 Galaxy S8 AQUOS R |
Snapdragon 730G | 25万 | Mi Note 10 |
Snapdragon 710 | 20万 | OPPO R17 Pro OPPO Reno A |
Snapdragon 670 | 17万 | Pixel 3a |
Snapdragon 665 | 17万 | OPPO A5 2020 |
Snapdragon 660 | 16万 | ZenFone Max Pro(M2) |
Snapdragon 636 | 13万 | ZenFone 5 |
Snapdragon 450 | 7万 | AQUOS sense2 moto g6 |
Kirin 980 | 38万 | Mate 20 Pro HUAWEI nova 5T |
Kirin 970 | 35万 | P20 Pro |
Kirin 960 | 21万 | P10 |
Kirin 710 | 14万 | nova lite 3 P30 lite |
Kirin 659 | 10万 | P20 lite nova lite 2 Mate 10 lite |
Helio P70 | 16万 | UMIDIGI F2 |
Helio P60 | 16万 | UMIDIGI F1 |
Helio P35 | 10万 | UMIDIGI Power |
Helio P23 | 8万 | UMIDIGI A5 Pro |
A13 Bionic | 53万 | iPhone 11 Pro iPhone 11 Pro Max |
A12 Bionic | 44万 | iPhone XR iPhone XS iPhone XS Max |
A11 Bionic | 25万 | iPhone X iPhone 8 iPhone 8 Plus |
A10 | 20万 | iPhone 7 iPhone 7 Plus |
A9 | 19万 | iPhone SE |
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どの程度のスコアが必要なのか?
端末それぞれが搭載しているSoCのモデルによって、AnTuTuのベンチマークスコアは異なります。「端末名 AnTuTu」などと検索すればスコアが掲載されているページが出てくると思うので、ぜひ端末選びの参考にしてみて下さい。
「どの程度のスコアのスマホを選べば良いのか?」
と思うかもしれないので、ある程度の目安を記載しておきます。
・ハイエンド(30万オーバー) Snapdragon 845/855/855+,Kirin 970/980,A12/13 ⇒ゲームも快適なハイスペック。最上位クラス。 |
・ミドルハイ(20万~30万) Snapdragon 710/730,Kirin 960,A10/11 ⇒ほとんどのゲームが快適。ハイエンドほどではないがハイスペックの部類。 |
・ミドル(12万~20万) Snapdragon 636/660/665/670,Kirin 710,A9,Helio P60/70 ⇒SIMフリースマホの人気クラス。3D系の重いゲームはカクつくかも。普段使いは快適。 |
・ミドルロー(8万~12万) Kirin 659,Helio P35 ⇒3D系の重いゲームは厳しい。設定を下げればイケるかも?普段使いは快適。 |
・エントリー、ローエンド(8万以下) Snapdragon 450,Helio P25 ⇒ゲームアプリは厳しい。普段使いは問題ない。 |
スマ情で購入したスマホの実機ベンチマークスコア
スマ情で購入したスマホの実機ベンチマークスコアを公開しているので、興味のある方はチェックしてみて下さい。主にミドルレンジなので15万~20万スコアぐらいの端末が多いです。
まとめ:自分に合ったモデルを選ぼう
今回紹介したSoCやベンチマークスコアを使えば動作性能のランクが分かるので、スマホを比較するときに便利です。
ただしスマホは動作性能だけでなく、デザイン・カメラ性能・バッテリー・対応機能など、他にも重要なポイントがたくさんあります。あくまでもスマホを選ぶときの一つの指標として参考にしてみて下さい!
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