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タフネススマホのIP69Kとは?【防水IP68との違い】

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海外のタフネススマホのスペックを見てみると、防水性能に「IP69K」と書かれている場合があります。

日本でよく見るスマホの防水性能と言えば「IP68」「IPX5/7」辺りなのですが、IP69Kの方が数字が高いし、IP69Kの方が防水性能が高そうですよね。

今回はIP69Kとは一体何なのか、そしてなぜ日本のスマホで採用されていないのかを調べてみました!

「IP69K」と「IP68」の違いを知りたいという方は、ぜひ参考にしてみて下さい!

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スマホの防水性能IP69Kとは?

スマホでよく聞く「IP69K」とは?

スマホの防水性能「IP69K」とは、ドイツ工業規格(Deutsche Industrie Normen)のDIN40050 PART9で規定されている高温・高圧水に対する保護規定のことです。

「80°Cの湯を、指定の形状のノズルから80~100BARの水圧で、供試体に放水。水量は、14~16リットル/分。供試体とノズルの間隔は10~15cm、放水の方位は 水平方向に0、30度、60度、90度であり、各方位につき30秒ずつ供試体を水平面上で回転させながら実施」とのことです。

防水性能だけで言えば「高温・高水圧・スチームジェット洗浄の環境下でも有害な影響を受けない」とのことです。

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「IP69K」と「IP68」の防塵性能は同じ

そもそもスマホの防水防塵性能は、国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)で定められた「IPコード」で表されます。IP68やIP69Kの頭に付いているこの英字のことですね。そして防水防塵のレベルは等級別に分かれており、IPに続く数字で表されます。

IPコードの見方

上記の画像のように「防塵性能」と「防水性能」を合わせた数字で表記されます。日本のスマホで多く採用されている「IP68」も、今回記事で取り上げている「IP69K」も、頭の「6」と言う数字は同じです。つまりどちらも防塵等級は「6」と言うことです。

防塵等級の違いは以下の通りです。

保護等級 内容
0 特に保護がされていない
1 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定)
2 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定)
3 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
4 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない
5 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形)
6 粉塵が中に入らない(耐塵形)

参考:スマホでよく聞く防塵(ぼうじん)とは?防水との違いや必要性は?

「IP68」も「IP69K」も「粉塵が中に入らない」と言う条件を満たしています。ではどこに違いがあるのかと言うと、「防水等級」です。

「IP69K」と「IP68」の違いは?

「IP68」と「IP69K」の防塵性能は同じですが、防水性能に違いがあります。

防水等級の違いは以下の通りです。

保護等級 内容
0 特に保護がされていない
1 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形)
2 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形)
3 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形)
4 あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形)
5 あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
6 あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形)
7 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
8 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)

参考:スマホの防水の種類-IPX5/7とIPX5/8の性能の違い-

等級8の条件が「継続的に水没しても内部に浸水することがない」なので、スマホが水没し続けても大丈夫です。極端な話、スマホを水につけてずっと操作が出来るぐらいの保護性能です。もちろんそんな使い方はおすすめしませんが。

これが等級7だと「一時的」なので、ずっと水没していると壊れてしまうのです。これが「IP68」と「IP67」の違いと言うワケです。

そして「IP69K」は「高温・高水圧・スチームジェット洗浄の環境下でも有害な影響を受けない」という条件なので、高温や高水圧にも耐えることが出来るのです!

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日本で「IP69K」が採用されていない理由は?

高温や高水圧やスチームジェット洗浄の環境下なんて、日常生活だとめったに無いシチュエーションですよね。そんな特殊な場面でスマホを落としてしまう可能性があるとすれば、そういう仕事に就いている人ぐらいです。

日常生活で使うのであれば水没に対応している「IP68」で十分です。だから日本で採用されている防水スマホは「IP68」なのではないかと思います。

日本で発売されているタフネススマホTORQUEシリーズとかは、今後対応する可能性もありそうですけどね。

IP69Kに対応した海外スマホ

IP69Kに対応した海外スマホ

スチームジェット洗浄に耐えるタフネススマホなので当たり前ですが、見た目がゴツいですね。。こちらは海外のUlefoneと言うメーカーの製品です。まとめ記事があるので、興味のある方はそちらも参考にしてみて下さい。
【2021年最新】日本で買えるUlefoneスマホのおすすめ機種6選

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まとめ

日常生活で使うのであればIP68で十分ですね!もちろん何のデメリットもなくIP69Kに対応しているのであれば有難いのですが、確実にコストは上がりますからね!

ただしIP69Kは必要ないと思いますが、単純に防水スマホに関してはかなりオススメです。防水スマホのほとんどが防塵にも対応しているので、外でスマホを開いたときにチリやホコリで故障する可能性が減ります。

次にスマホを買い替えるときは、ぜひ防水防塵に対応したモデルを選んでくださいね!

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